メリット:
Elsa™クライオトランスファーホルダーは、次世代の液体窒素冷却一軸傾斜ホルダーであり液体窒素温度に保持した試料に対して霜を付けずに透過型電子顕微鏡(TEM)へ移送可能なように設計されています。この試料ホルダーは、単粒子クライオ電子顕微鏡観察(クライオEM) のための電子線照射に対して敏感な凍結水和試料の観察用途に使用されます。
- 完全な新設計により、デュワーの容積を拡大: 液体窒素容量を2.5倍に拡大
- 冷却保持時間の延長: -145 ℃以下で9時間以上の保持時間を達成し、更に8時間以上の安定した高分解能像観察を実現
- <1.5 nm/min の低ドリフト: データ取得中の高い像質を保証
- <2.3 Å の構造を解像: クライオ観察条件下においても、高分解能像観察を実現
- 中心対称のデザイン: 試料ステージ傾斜に伴う重心移動を無くすことで、電子線トモグラフィのデータ取得中の安定までの時間とドリフトを抑制
本試料ホルダーは2つの試料先端部の形状から選択頂けます。あらゆるサイドエントリー型のクライオトランスファーホルダーの傾斜角度範囲を凌駕(±80°)しつつ試料を確実に固定するGatanのQuickload™ 試料固定機構を採用した超薄断面(Ultra-low profile)仕様と、試料の固定にクリップリング機構を採用し、確実で簡単な取り扱いを可能とする標準断面仕様からお選び頂くことが可能です。